特徴

マメ科で、豆腐の原料で知られる大豆の未熟な子実のこと。
4月下旬~5月下旬頃に種をまくか、園芸店などでポット苗を購入して植付けるのが一般的。
温暖な気候を好み、生育適温は20~30℃と高めで、昼夜の温度差が大きいほど品質の良いものが取れる。強い日照を好むので密植しないで日当たりのよい場所で育てないと実の付きがよくない。
マメ類は、根に根粒菌(窒素固定菌)が共生し、マメの株から栄養素を分けてもらう代わりに、チッソ分を株に還元している。このため、肥料を通常の野菜と同等に与えてしまうとチッソ分が多過ぎて、実がつかない「つるボケ」状態になることがあるので、施す肥料は少なめにする。
根は浅く張るため、開花時期に乾燥が続いたりすると実入りが悪くなり、雨が多いと開花や受粉が十分に行えずさや付きが悪い。

最も育てやすいのは4月まきのが早生品種で、遅くなると害虫の被害が大きくなり、ネットをかけたり農薬を散布しないと収穫が難しい。
茶マメや黒マメの品種もある。
タンパク質、食物繊維、糖質などを多く含み、ビタミンB1、B2、Cも多い。

栽培

日当たりが良く、水はけの良い有機質の土地を好み、連作障害が出やすいので2~3年は空ける。
必要な広さは、2条植えの場合で、条間40~50cm、株間30cm、畝幅70~80cm、通路幅30cm程度が目安となる。

短日条件で花が咲く性質を持っているので、早生品種は種まき後80日前後で収穫できるので逆算して種まき日が決まる。
種から直接育てる場合は、種をまく前に10cm程度の畝を立てて、株間30cm、深さ3cm程度のまき穴に3~4粒の種を重ならないようにまき、土をかけて軽く押さえ、水をたっぷりやる。
鳥から種を守るため、本葉が出るまでは寒冷紗などをかけるなどしてやるとよい。本葉が2~3枚になったら生育の良くない株を間引いて2株にして育ててゆく。
ポットで苗を作る場合は、野菜用培養土を入れた直径9cmのポリポットに、深さ1.5cmほどのまき穴を3か所あけて、タネを1粒ずつまいて土をかぶせ、軽く押さえて水をたっぷり与える。本葉が出て展開したら1本間引き、本葉が4~5枚になったら畑に定植する。
水をやりすぎると豆が腐る場合があるので注意する。

間引き後と種まきから1ヶ月後位に、株が倒れないように土寄せする。
そのまま育ててもよいが、本葉7~8枚出た頃に1回目の摘心を行い、茎から伸びる枝芽が幹の高さと同じになったら2回目の摘心を行うと収量が上がると言われている。
タネまきから40~50日経つと花が咲き始めるので、1㎡当たり軽く1つかみの化成肥料をばらまき、土と肥料を混ぜて株元に土寄せする。
早生、中早生品種では、タネまきから75~85日後が収穫時期で、サヤを押すと豆が飛び出すぐらいになったら、根元から引き抜いて株ごと収穫する。
収穫した後は、できるだけ早くゆでて食べたほうが美味しい。

開花期にカメムシやマメシンクイガが発生すると収穫できなくなる場合があるので、スミチオン乳剤などで早めに防除する。

高橋さんち

ポットに種をまいて、無事発芽、成長しました。
用土は肥料分を含まないものとし、ポット内が常時湿りすぎていると豆が腐ることがあるので気を使います。
また、発芽したとたんに鳥に食べられないようネットをかけるなどの注意も必要です。

苗を畑に植え付けました。
葉が何かの虫に食べられて穴だらけになっています。
この程度なら大丈夫?

写真を撮ってすぐ収穫して食べました。
美味しかったです。






早生種は問題なく穫できましたが、その後にまいたエダマメはほとんど収穫できませんでした。
カメムシの被害と思っていましたが、鞘に小さな穴が開いていて豆がない状態だったので、ネットで調べたら、マメシンクイガによるもののようです。
これまであまり被害が無かったので安心していましたが、対策をしっかりやらないと収穫0になりかねない状況です。
「害虫」項で紹介しているようにマメシンクイガの生態もわかったので、来年は適時の薬剤散布と防虫ネットを組み合わせて対策を徹底したいと思います。