特徴
レモンは、インドのヒマラヤ地方が原産で、ミカン科の常緑高木。1本で結実します。
主な品種には、寒さに強く、丈夫で豊産性のリスボン、枝のトゲが少ないユーレカ、オレンジとの自然交雑で生まれたといわれ、やや丸みがあり熟すと果皮の色がオレンジがかって酸味が少なくで香りが良いマイヤーなどです。
寒さに弱いので、日当たりのいい北風の当たらない場所に植えます。冬季マイナス3℃以下にならない場所選びが大切といわれますが、我が家では-6℃になったこともあります(枯れませんが、葉が落ちたり次の年実がならないということにはなります)。
花芽は前年の春枝の先端から2~3葉に付きます。この花芽から春に新梢が伸びて短く止まり一般に5~6月に先端から1~3節に開花し実を付けます。
次に、その春枝から7~8月に夏枝伸び、更に9~10月にその夏枝から秋枝が伸び、 夏、秋枝にも花が咲いて実を付けることがありますが、良い実にならないので摘花し、春枝の実を秋から冬に収穫します。
夏枝、秋枝は樹を大きくする以外、樹勢を落ち着かせ、樹に養分を蓄積させるため小さいうちにかき取ります。レモンは樹勢が強いので再び伸びてきたらかき取ります。
前年の実を付けた枝には花芽できず、実の付かない発育枝と呼ばれる枝が伸びます。
果実は樹冠の内側の細い枝に付く性質があるので、込んで交差している枝や徒長枝などを主体に切り取り、外側は葉で覆われているように剪定します。
剪定は3月上旬から萌芽するまでが基本で、全体を見て込み合う枝などの不要な枝を切って樹の内側まで光が入るようにし、残った枝については以下のように処理する。
春枝のみ:先端から2~3葉に1~3月頃混合花芽を付ける。この枝は結果母枝となるので切らない。
春枝から伸びた夏枝:夏枝は葉の間隔が広く葉も大きい。夏枝の基部を5mm程度残して切り戻し、春枝から結果母枝を出させる。
夏枝から伸びた秋枝:夏枝の中間で切り戻し、結果母枝を出させる。
剪定は3月上旬から萌芽するまでが基本で、全体を見て込み合う枝などの不要な枝を切って樹の内側まで光が入るようにし、残った枝については以下のように処理する。
春枝のみ:先端から2~3葉に1~3月頃混合花芽を付ける。この枝は結果母枝となるので切らない。
春枝から伸びた夏枝:夏枝は葉の間隔が広く葉も大きい。夏枝の基部を5mm程度残して切り戻し、春枝から結果母枝を出させる。
夏枝から伸びた秋枝:夏枝の中間で切り戻し、結果母枝を出させる。
高橋さんち
埼玉中部ではレモンの栽培は無理と思っていましたが、サカタのタネから2003年に「0℃前後まで耐えられる耐寒性があり、育てやすい。果実は香りもよく果汁も多く品質面でもトップクラス」という「マグレーンレモン」を購入、南側の風が当たらない玄関脇の植えました。その後、この品種の販売はないようなので、マイナーな品種?
このレモンの花は新芽の枝先にはほとんど付かず、枝の途中など変わったところに付き、夏、秋には花が咲きません。
4~5年は地植えにした苗木の成長に養分がとられたせいか、花が数輪咲くだけで実はなませんでしたが、その後、やっと数個実が付くようにはなりました。
しかし、最低気温 – 4~5℃になる時が年によっては数回ある土地柄のせいか、冬になると葉が黄色くなり落葉することも結構あったので冬の温度が低すぎて育てるのは無理かなと思っていました。
しかし、レモンは結構肥料が必要というのが分かって、2009年春に有機肥料を施し、ハダニ対策として乾燥期に葉の下から水をまくなどして管理してあげました。
そのせいか、翌年4月に沢山の花が咲き、実もなったので、11月にやや黄色く色が付いたものを収獲しましたが、まだ酸味が強く未熟な様子。12月には全体に黄色く色が付いてきたので、順次収獲してジャムや輪切りにしてはちみつ漬けなどにして食べました。
人にあげるにしても1回も薬剤散布をしない完全無農薬なので安心。3月までに約70個収穫できました。
2011年には、1月上旬にぼかし肥料を周囲の土に混ぜて施し、4月には花が咲きだしましたが、4~6月まで家のリフォームの足場と幕で日が当たらず、せっかく咲いた花もかなり落ちてしまいました。
2012年2月には、昨年より小ぶりで数も少なかったですが、なんとか約35個収穫。ジャムにして楽しみましたが、苦味は外皮と中の袋の間の白い部分の量に比例するようで、この量を加減することによって苦味をコントロールできそうです。
この年の冬は最低気温が、-5℃位になる日が数日ありましたが、葉は写真のように緑色が保たれて無事。
寒さにも慣れてきたのだろうが無理をしているようで可哀そう。
2012年5月にもたくさんの花が付きましたが、寒さのせいか雌しべが良く成長せず、数個しか実を付けませんでした。
冬に-5℃を下回る日が何日かあったこと、秋芽が上に伸びるのを放置していたため養分が失われたことなどが考えられ、限界状況では管理に手を抜かないようにする必要があるようです。
樹の成長が早いので太い枝が徒長したり庭をはみ出すため毎年選定が必要ですが、 2015年以降は、寒い年が続いて弱ったのか選定のせいか、ほとんど実のならない状態が続いいています。