特徴

ユリは日本を代表する花で、10種類以上の花が自生しており、花の形から大きく、筒状の花を横向きに咲かせるテッポウユリ、濃厚な香りと大きく豪華な花が特徴で、日本のユリを代表するヤマユリ、盃状の花を上向きに咲かせるスカシユリ、下向きに咲いて、花弁が強く反り返るカノコユリに分類されています。
最近は、これらの花をベースに主に海外で交配されて、カサブランカで有名なオリエンタルハイブリッドや新たなスカシユリ、テッポウユリんど多くの園芸品種が生まれています。

高橋さんち

ヤマユリは子供の頃遊んだ山の斜面に自然に生えていた思い出のユリで、「サカタのタネ」で求めて地植えと鉢で育てましたが、いずれも1度咲いて次の年には芽が出ませんでした。環境に敏感なので、日当たりが良すぎて蒸れたり、外に置いた鉢が雨に当たり根腐れを起こしたりと自生地の環境を庭で再現するのは難しいものです。

ヤマユリの新芽
ヤマユリの新芽

再度球根を求め、今度は自生地に近いように西日が当たらず適当な日陰を作る樹の下に地植えしました。4月には一つの球根から2本の花芽が上がってきて得した気分になっていたら、30cm程度成長したときにそのうちの1本が夜盗虫に茎の中間の柔らかいところを食べられて上半分が落ちてしまいました。残った1本は順調に成長し、花を2つ付けてくれました。

翌年4月には新しい芽が2本出てきて安心していたら、6月に入りアブラムシが新芽に付いてあっという間にウイルス病にかかって蕾や幼葉が縮れ、1本の花はダメに、残りの1本も花数が半分になってしまいました。アブラムシには注意していて、付いたら駆除していましたが、一寸油断したすきにやられてしまいました。
ヤマユリへの挑戦はほぼ毎年続けていますが、1~2年で枯れてしまい、いつかは年毎に花の数が増えていくようにしたいと思っています。

ヤマユリ、カサブランカ以外に庭先の日当たりのよい場所に毎年スカシユリを10数球植えており、良く咲いています。次の年も咲くように花後に肥料を施していますが、夏の暑さが厳しい年などは地上部が早く枯れて翌年新芽が出ないものがあるので、毎年新しく球根を補充しています。
同じ場所に植えているので連作障害が起きている可能性もありますが、山では毎年同じところから生えてくるので管理の方法によっては補充しなくてもよい方法があるのではと堆肥や腐葉土などを補充するようにして試行錯誤中です。

「カサブランカ」などのハイブリッド系にも新しい品種が多数育成されており、それらをミックスしたものを購入し鉢に寄せ植えにして楽しんでいますが、同じように植えた鉢内でも元気に育つものや途中で枯れたものがあります。球根の品質によるものかもしれませんが、オリエンタル系は日当たりの良いところは苦手など品種によって差があるので植え場所や鉢の置場には注意が必要なようです。
その中でも特に大きい球根を地植えしたら2本立ちになり、オレンジ色の大きな花が同時に沢山咲きました。

 

翌年には5本になったので球根がどうなっているか掘り起こしてみたところ、驚くことに横に広がっているのではなく、球状に固まっていてそれぞれから新芽が伸びたようです。2つに分かれた球根は見たことがありますが、7~8個の球根が写真のように固まっているとは想像できませんでした。次の年は10本以上になるのかも・・・と心配になり、球根を分割して2株残して他を他の場所に植えました。

 

2018年には新しい芽が写真のように同じ場所から元気に出てきました。1つの球根というより1群の球根といったほうが良い?
結局、8本が成長して咲いたので来年これ以上増えると周囲に悪影響を与えるので球根を掘り上げて分球し、知人にあげたり別な場所に植え、2球だけ残しました。

ネギ

ネギ