特徴
カシスは、黒房すぐりやブラックカラントとも呼ばれるユキノシタ科スグリ属の落葉低木。原産地はヨーロッパ・中央アジアで、ポーランドなど寒い地方で多く栽培され、 日本では生産量の90%が青森県です。
果実は成熟すると黒に近い濃紫色になりますが、独特のえぐみがあるため生食には向かず、ジャムやリキュールなどに加工されます。ビタミンC、鉄分などのミネラル類やアントシアニンが多く含まれていることから、健康食品としても注目されています。
単為結実性で、1本でも実がなるので育てやすいですが、夏の暑さと日差しが苦手で、夏は涼しい木陰のできる場所が適しています。乾燥にも弱いためやや深植えにし、植え終わったら根元に敷き草等をして乾燥を防ぐようにします。
高橋さんち
埼玉県の夏の暑さに耐えられるか心配でしたが、カシスジャムを食べた時の美味しさが印象的でしたのでぜひ育ててみたいと思いました。
場所がなかったので北西の角と庭の南側に地植えしました。
いい環境とは言えず、枯れはしませんがぱらぱらと実がなるなる程度で収穫量は極めて少ないものでした。
南側の樹は5年ほどたって大きくなりましたが、相変わらず収穫量が少ないので、夏場に日陰の場所に移動できるように、2012年10月に地植えから径30cmのスリット鉢に移植することにし、掘り起こしたところ、幹の中がシロアリに食べられて空洞になっており、皮一枚でつながっていてよく生きていたものだと感心しました。
アリを駆除して鉢に植え替えた翌年の4月には枯れるどころか多くはないですが新しく伸びた枝に花が咲きました。しかし9月頃に葉の一部が茶色になってそれが急に全体に広がり枯れてしまいました。
本にはシュートで増やすとありますが、新しいシュートは出ないので、挿し木で増やすようにトライしていますが、夏に調子を崩して枯れてしまうことが多く、苗は増えません。
現在は、北側に地植えした株が生き残っていおり、ずっと収穫量は少なかったのですが、2018年は樹の成長が落ち着いたせいか、400g収穫でき、瓶半分くらいですがジャムにすることができました。今後が期待できます。
やっとまとまった量が収穫できたのでジャムにすることにしました。簡単にできる方法を探すと色々ありますが、次の二つを試してみました。
①100gは耐熱容器に砂糖40gと入れて軽く混ぜ、フタやラップをせずに電子レンジで約5分間(500W)加熱(日本カシス協会のレシピ)
②残りの300gは鍋に砂糖120gと混ぜて弱火で加熱、攪拌。少し煮詰まったら完成(楽天レシピ。10分弱でした。)
いずれも美味しく出来ましたが、鍋で作る方がジャムになる過程が体験できるので今後機会があれば②の方法で作りたいと思います。