特徴
ブラックベリーは、北アメリカ原産の黒い実をつけるキイチゴで、バラ科の落葉低木。
日陰でも良く育ちますが、良い実を成らせるためには日当たりが良く、夏は半日陰になるような涼しい所が良いです。
根は浅く、生育期間中には多くの水を必要とするので、保水性と水はけのよい土壌が適しています。
直立性、半直立性、地面を這うほふく性の3系統があり、1本でも多くの実をつけますが、収穫した枝は次の年に枯れる一季成りの品種しかないので、春に株本から伸びる新しいシュートを確実に成長させる必要があります。
そのまま伸ばしても良いですが、数メートルにも伸びるので、6月頃高さが2m前後になり、葉が5段以上に伸びて骨格ができたら、先端の芯を止めるとすぐ葉腋から分枝が出てくるので、これらの枝を更に必要に応じて剪定して分岐させると収穫量を増やすことができます。
このシュートは年を越し、4月頃になると葉腋から3~50cmの新梢が伸びて先端にピンク色の多くの花を咲かせ、6月頃に黒い房状の実が収穫できるようになります。
実の粒が円く弾けるように膨らんだ時が完熟の時期で、完熟した実はやや発酵したような味がして美味しいです。
しかし、少しでも早いと酸味が残り、遅いと実が崩れるため、収穫のタイミングは難しく、また日持ちがしないので流通していません。
家庭でも簡単に栽培でき、生食ばかりでなくジャム等にも利用できます。
ジャムは色がきれいで美味しいですが種が多く固いのでこして少なくしないと気になります。
病害虫には強いですが、カメムシが熟した果実の果汁を吸いに来るので叩き落して殺虫剤で殺すか潰します(嫌なにおいがする)。
高橋さんち
庭先のブラックベリーはフェンスに沿わせて育てていいます。2010年の春に伸び始めたシュートは50cm位にになった頃先端が下を向き、やがて枯れてしまいました。その原因は不明で、虫にでも入られたのかもしれません。
次のシュートも同じように枯れてしまい、その年は新しい枝が確保できなかったので、2011年は昨年成らせた古株を剪定しないでなんとか延命させました。春になって葉腋から新芽も伸びていくらか収穫できましたが、新しいシュートに比べるとかなり少ないです。
2011年春は養分や株元の日当たりに気を付けた結果、新しいシュートが元気に伸び、元のように太いものでないことがやや気がかりでしたが、フェンスに絡まりながら伸びて、2012年5月現在たくさんの花を付け、例年通りの収穫ができました。
同時に、株元から新しいシュートが1mほど伸びてきているので、これ以降は従来のように毎年新しいシュートに更新して収穫を継続しています。
ブラックベリーの花は薄いピンクで、沢山咲き、満開のころはミツバチが受粉を助けてくれます。