ナスは、インドが原産で、ナス科の一年草。 高温多湿と日照を好み、生育適温は30℃前後と高い。気温が15℃以下の低い気温が続くと正常な花でも受粉が不完全となり実が付いても「石なす」になる。収穫が6月~10月上旬と、長期間に渡ってできる。
栄養価は高くないが、夏野菜として家庭菜園の定番として欠かせないもので、抗酸化作用を持つポリフェノール類が注目されている。
一般的な中長ナス以外に、長ナス、丸ナス、ずんぐりと大きい米ナス、小ナスなど色々な形の種類があり、地方品種も多く、京都府の加茂ナス(丸ナス)、大阪府の水ナス(中長ナス)、宮城県の仙台長ナス(長ナス)、福岡県の博多長ナス(長ナス)などが有名。
近くのホームセンターで苗を1本購入して大型の鉢に植えた。最初の頃は元気がなかったが、有機質の肥料をたっぷり与えた結果、大きな株に成長し、鉢の下からは根が飛び出して地植え状態になったので養分を十分に吸収ができるようになったせいか、10月下旬まで沢山収穫できた。
管理
6月のに入って株が成長し枝が混んできたら、主枝と1番花の下から発生する腋芽1本とそれぞれから発生する勢いのよい腋芽を1本ずつ選び3~4本仕立てとし、他のわき芽は摘みとる。 1番花についた実は大きくすると成長が遅れるので早めに収穫して負担を軽くしてやる。
肥料を好むので、肥料切れにならないように注意する。花を見ると栄養状態が分かり、中央の雌しべが周りの雄しべより長く出ていると栄養状態は良い。
伸ばした枝には順次実をつけるのでそのまま収穫する。この枝の葉の付け根から側枝が発生し、この側枝にも実が付く。着果を確認したらその先の葉2枚を残して摘心する。
この実が大きくなって収穫するときには、その下の葉からは孫側枝が成長しているのでその付け根の先で枝ごと切って実を収穫する。
これを繰り返すとプロは1本から180~200個収穫できるという。成長期にはどれが主枝か側枝か孫側枝かわからなくなることがあって素人にはそこまでは無理のようだ。
これが面倒なら、放任して順次大きくなったものから収穫し、8月上旬になって株が疲れてきたら1/2~1/3に枝を切り戻す更新剪定をして株を若返らせう。新しい枝が伸びるまで1月位収穫はできなくなるが、10月頃まで秋茄子栽培を継続できる。