ワケギ
ワケギはネギとタマネギ(エシャレット)の雑種。
・生育適温は16~18℃である。秋から春に生育し、夏は休眠する。
・球根を植え付けて育てます。早生種は7月ころに植え付けて年内から収穫することができますが、標準では夏の終わりから秋に植え付けて翌春から収穫します。
・種球を9月に植え付けると10月半ばにはもう収穫をはじめることができます。
・種球は2,3個ずつに分けて植え付けます。土がやわらかい場合には、芽のほうを確認して芽の反対側を土に押し入れるようにすると簡単です。芽の先が土から少し出るぐらいでよいです。 土がかための場合には、5センチほどの溝に上記の間隔で芽を上にして並べてその上に土をかけます。この場合も種球の芽の先が少し土の表面に見えるぐらいの浅めでちょうどです。
球根がたくさんくっついた状態の株は2~3球ずつに手で分け、球根を傷付けないように外皮を丁寧に取り除きます。10cm~15cm間隔で球根の先端が土の上に出るくらいの深さに植え付けます。深すぎると球根が腐ることがあり、浅すぎると株がぐらついてまっすぐ葉が伸びずに倒れやすくなります。
・小ねぎとして、あさつきや九条ねぎなどと同様に料理に用いることができます。球根の部分は生でも食べることができ、生タマネギの代わりにもなります。
・日当たりの良い場所でよく育ちます。
・植えつけ期:球根(8月下旬~9月)収穫期 3月中旬~5月上旬、10~11月

10月に植えると球根が大きくなり、次の年5月に球根が大きくなります。

・葉が20cm~30cmほどの長さに伸びたら、株元から4~5cmの位置で葉を刈り取り収穫します。地際ぎりぎりで刈り取ってしまうと、次に出てくる葉の伸びが悪くなるので気をつけます。
収穫後も肥料を続け、再び葉が伸びたら刈り取って2度目の収穫します。このようにして繰り返し何度か収穫できますが、根っこごと引っこ抜いて収穫しても、もちろんかまいません。
・翌シーズンも楽しみたい場合は、タネ球を保存しておき適期に植え付けます。タネ球を買い直しても良いのですが、保存は難しくないのでやってみましょう。
まず、タネ球にする株は収穫もそこそこにし、葉を生長させます。1~2度の収穫後、残す株と収穫する株を決めておくと良いです。5月ころになると球根が太って葉が倒れ、休眠に入ります。掘り上げる時期が早いと球根が充分に育っておらず乾燥させたときひからびたり、腐って消えてしまうことがあるのでタイミングが大切です。葉が倒れ、黄色くなって枯れてきたとき、時期にして5月に入ってからが堀上げの適期です。
引っこ抜いた株は土をよく落とし、束ねて風通しの良い日陰でよく乾かし貯蔵します。